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スーパーの生肉は猫にNG?肉「鶏・牛・鹿」の選び方

猫向けのスーパーの生肉の選び方

生肉に興味を持つ飼い主さんが増えていますよね。

スーパーなら生肉を気軽に変えますが、果たしてスーパーに売っている肉を猫に与えてもいいのでしょうか。

スーパーに売っている生肉を与えるなら、どんな肉を選べばいいのでしょう。

ここではスーパーで買える鶏肉や牛肉や、鹿肉の選び方についてまとめています。

オススメの生肉もご紹介します♪

スーパーの生肉は猫にNG?

スーパーに売られている生肉は、注意点もありますが猫に与えても大丈夫です。

肉の脂は光で酸化するし、スーパーの肉はドリップが多い肉もあるので、それらは控えた方がいいです。

売れ残りや見切り品を生で与えるのはやめましょう。

猫に生肉を与えるなら肉の品質がかなり重要です。

最低品質のスーパーの肉を食べた猫が嘔吐

ドイツの話ですが、ある飼い主さんが急いでいたため、間違ってスーパーで猫用に最低品質グレード1の牛肉を購入してしまいました。

そのグレード1の牛肉を猫に与えると全て嘔吐したそうです。

>>スーパーの肉を食べた愛猫が…!食肉の品質を自分で選ぶドイツの事例

おそらく生肉を与えたのだと推測しますが、その日の猫の体調がどうだったのか、いつ買った肉なのかなど、詳細も因果関係も不明です。

ドイツでは食肉のグレードが4つに分類されています。

ドイツの食肉のグレード
>>Die vier Haltungsform-Stufen

ドイツでグレード1の牛肉の基準は繋ぎ飼いです。

スペースは体重によって(若い雄牛・未経産牛・肥育子牛)1.5m2~2.2m2(平方メートル)とし、法定基準に従った慣習的な飼育です。

グレード2から繋ぎ飼いが不可、グレード3から遺伝子組み換え飼料も不可となります。

これだけを見るとグレード1は日本の約90%とされる、繋ぎ飼い牛舎の飼育形態とそこまで変わりません。

猫に与える生肉の選び方と基準

猫に与える生肉(加熱用も同じ)の選び方は、なるべく自然な環境で育っている食肉を選ぶことです。

アニマルウェルフェア(動物福祉)を尊重し、不自然な食事も投薬もせず、ストレスが少なくのびのびと飼育された肉を選びます。

私自身はスーパーの生肉を猫に与えるのは稀で、スーパーの肉だとそういった肉が少ないんですよね。

我が家の白猫さんにスーパーの肉をほとんど与えないのは、生肉選びの基準を満たさないからです。

スーパーの肉が悪いのではなく、単に生肉選びの基準が高いだけです。(;^^)

生肉選びの主な基準

  • 平飼いや放牧
  • NON-GMOの飼料(遺伝子組み換え)
  • グラスフェッド(牧草)
  • 薬の不使用

など。

他にもあるのですが、上記で挙げた全ての基準を満たすのは難しく、我が家でこれらを満たす生肉を毎日猫に与えているわけでもありません。

考え方も価値観も経済状況も個人で違うので、何を重視するのかは人それぞれです。

個人的に最低限の基準として、これから猫に生肉を与えるなら「無投薬や最小限の投薬+遺伝子組み換え飼料不使用」で飼育されている家畜です。

(加熱肉でも基準は同じです)

無投薬と表記されていても、全飼育期間とは限らず長期間不使用の場合があるのでご注意ください。

完全に無投薬でなくても、長期間不使用でワクチン回数も最小限ならいいですね。

どの肉選び(家畜や野生動物)にも共通しているのは、「食肉」であることです。

手作り食で猫にレバー(内臓)を与えるなら、加熱か生肉かに関係なくなるべく無投薬にこだわってください。

鶏肉ならスーパーに多いブロイラーは避ける

鶏肉を生肉で猫に与えるならブロイラーよりも、平飼いで飼料にこだわっているものを選びます。

スーパーに売られている生肉はブロイラーが多いです。

一般的にブロイラーの鶏は短期間で大きく育てるために、過度な蜜飼いでストレスが多いです。

また生肉で怖いのはウイルスや寄生虫です。

いろんな農林水産省のデータを見ると、ブロイラーのカンピロバクターの保有率は30%~100%となっています。

猫にブロイラーの生肉を与えるというのは、カンピロバクターを保有している肉を与えている確率がかなり高いということです。

一方、一般社団法人の調査では、食鳥処理場に搬入されたブランド鶏のカンピロバクターの保有率は低かったという報告があります。

ブランド向けの鶏の保有率は15%(検体数380)です。

ブランド向けの鶏の保有率が低いのは、特殊飼料が理由と推測されるようです。

鹿肉はトレーサビリティ遵守やHACCP(ハサップ)

鹿などの野生動物は「その製品がいつどこで誰によって作られたのか」というトレーサビリティを確保している食肉用の鹿肉を選びます。

日本では「牛・牛肉」「米・米加工品」以外の食品は、トレーサビリティが義務付けられていません。

食肉の鶏肉は銘柄鶏(ブランド鶏)ならそのあたりは確保されていることが多いです。

しかし鹿肉やイノシシといったジビエとなると、処理や製造過程は不透明な部分が多いです。

とくにペット用の鹿肉やほかの家畜の肉は注意です。

基本的に食肉の鹿肉ならいいのですが、HACCP(ハサップ)という高度な衛生管理体制が導入されているとなお良し♪

鹿肉は野生なら投薬はないですが、忌避剤(農薬)や鉛弾(散弾銃)を使用していないのがいいです。

ジビエの肉質はハンターの腕によるので、誰がどこでどのようにしたのかを考慮しましょう。

ハンターが急所を外した場合、アドレナリンが放出され全身に血が回り獣臭い肉になったり、狩猟から処理まで時間が経過するほど質が悪くなります。

これは家畜も同じで、と殺方法や飼育環境が悪いとストレス過多で肉にストレスホルモンが多くなります。

その肉を食べることで健康に悪影響を与える可能性も指摘されています。

牛肉は輸入に注意

日本に輸入される牛肉はアメリカやオーストラリアが多く、アメリカ牛は危険と言われます。

それはアメリカなどの輸入牛肉には、日本では禁止されている成長ホルモン剤が使用されているからです。

アメリカ牛の使用率は99%という報告があるくらいです。

国産の牛肉と比べてアメリカ産牛肉のエストロゲン濃度は、赤身で600倍、脂肪で140倍も高かったというデータがあります。

人でホルモン系のがんのリスクが上がると言われています。

また、外国育ちでも日本での飼育期間が長ければ国産表示です。

たとえ国産牛肉であっても、アメリカなどで飼育されたことがあればホルモン剤(肥育促進剤)や遺伝子組み換え飼料の可能性があります。

日本にはオージービーフというオーストラリア産の牛肉が多いですが、オーストラリアもホルモン剤が許可されています。

オーストラリアは全体で40%の使用にとどまり、アメリカ牛よりも使用率は低いです。

アメリカ牛との違いは、オーストラリアは放牧かつ牧草(グラスフェッド)で育てられています。

アメリカ牛を猫に与えるくらいならオーストラリアの方がマシですね。

ホルモン剤が気になる方は国産がいいですが、遺伝子組み換え飼料・投薬・牛舎で一生を過ごす牛が多いので動物福祉的にはよくない環境が多いです。

たとえば霜降り和牛は、脂肪細胞の増殖を抑えるビタミンAを人為的に欠乏させています。

猫に霜降りを与えることはないかもしれませんが、国産牛は脂肪分が高いので好まない猫もいます。

スーパーやネットで買える無投薬の生肉

無投薬の生肉が購入できるスーパーや通販をご紹介します。

無投薬以外にも飼育環境や飼料にこだわれるのがいいですが、スーパーにはなかなか売っていません。

無投薬だけの肉はスーパーでも比較的手に入れやすいです。

多くが肉の表面に菌やウイルスが付着しますが、ミンチ肉はミンチにする段階で中に入ってしまうので酸化も考慮して買わないのが無難です。

スーパーで買える無投薬の生肉

どこにでもある無敵のスーパー「イオン・トップバリュ」です。

イオンでは薬の使用や飼料にこだわった、鶏・豚・牛の肉が手に入ります。

鶏・牛・豚の全ての飼料が遺伝子組み換え不使用などではないですが、薬の使用(抗生剤や合成抗菌剤など)はこだわっています。

  • >>純輝鶏
    (抗生物質や合成抗菌剤不使用)
  • >>タスマニアビーフ
    (抗生物質・成長ホルモン剤・遺伝子組み換え飼料・肉骨粉を不使用)
  • >>ナチュラルポーク
    (抗生物質・合成抗菌剤・成長ホルモン剤・遺伝子組み換え大豆やトウモロコシの分別し意図しない3%未満に管理)

他にも、ライフ「豊後健康味どり」やダイエー「いきいき鶏」は抗生物質不使用・合成抗菌剤不使用です。

我が家の白猫さん、純輝鶏は加熱肉を食べて、タスマニアビーフは一切食べなかったです。

豚肉はSPF(特定の菌がない豚)でも加熱が安心です。

白猫さんは豚肉は食べないのに豚肉の入っていたトレーは舐めたがるのはなんで?

スーパーに肉が不安な方

スーパーの肉を生で猫に与えるのはちょっと・・と思った方は、ネットで探しましょう。

「神山鶏」は我が家で人も猫も食べています。

全飼育期間において抗生剤不使用・遺伝子組み換え不使用・ポストハーベスト不使用・植物性飼料100%使用、平飼いの鶏肉です。

動物性飼料を使用していないので特有の臭みもなし♪


>>【冷凍】神山鶏 むね肉の詳細はこちら

鹿肉

狩猟・搬入・処理・加工・発送まで一貫体制で厳しく管理している鹿肉です。

我が家ではもも肉のブロックやステーキをよく購入していて、自分も白猫さんも食べています♪

ブロック肉は冷凍包丁で5cm角くらいにカットしてから冷凍保存しています。

鹿肉専門店狩人の匠

自社工場から4km圏内で狩猟を行いできるだけ短時間で処理しています。

ペット用がありますが、食肉をペット用に使用しています。


【北海道稚内産】エゾ鹿肉 内モモ肉 500g (ブロック)【無添加】【エゾシカ肉/蝦夷鹿肉/えぞしか肉/ジビエ】 はこちら


>>【北海道稚内産】エゾ鹿肉 モモステーキ100g【無添加】【エゾシカ肉/蝦夷鹿肉/えぞしか肉/ジビエ】はこちら

北のジビエ

衛生管理基準のHACCP(ハサップ)のA級認定企業です。

狩場で仕留めた鹿を2時間以内に処理しています。


>>鹿肉 モモ肉 ブロック 500g【エゾシカ肉ジビエ料理に!】[工場直販:北海道エゾ鹿肉使用] はこちら


鹿肉 モモ肉 厚切り15mm 300g(ステーキ用に最適!)[工場直販:北海道エゾ鹿肉使用]はこちら

ブロックは切るのが大変なのでステーキ用だと扱いやすいです。

こちら↓は我が家で使用している冷凍包丁です。

これで指を切って5針縫いましたが、お医者さんに「業者の方ですか?」と聞かれるくらい切れ味抜群ですよ♪

>>冷凍包丁 210mm モリブデン鋼津保吉兼作 日本製 ステンレス(冷凍肉 冷凍ケーキ 塊肉 かぼちゃ 冷凍包丁)はこちら

フリーズドライの肉

生肉はやっぱり不安だという方はフリーズドライもあります。

ママクックのフリーズドライは、国産の食肉を使用していて、微生物検査もしている製品です。

ペット用ですが安心して与えることができます。


>>ママクック フリーズドライのムネ肉 猫用 150gはこちら

スーパーの生肉を猫に与えるか迷ったら?

人目線で考えると猫にとってどの生肉が良くて悪いのかわからない点が多く、スーパーの生肉を与えてもいいのか迷います。

食肉とはいえ加熱用ですしね。

無投薬・無農薬飼料・遺伝子組み換え不使用など、条件にこだわるほどスーパーに売っている肉は条件を満たせません。

ただ、スーパーの肉の品質でいうと、キャットフードの肉と比べたらスーパーの肉はずいぶん安全です。

よほどメーカーにこだわりがない限り、キャットフードに使われる肉は食肉ではなく、どんな肉を加工しているのか不透明だからです。

スーパーで売っている生肉を猫に与えるか迷ったら、まずは生ではなく加熱肉にするといいでしょう。

生肉の危険性はウイルスや寄生虫なので、加熱でそのリスクをなくすと安心です。

猫と生肉とキャットフードの危険性
猫に生肉は危険!?キャットフードも注意猫は生肉を食べさせてはいけない生き物ではありません。 ですが、生肉は人も猫も危険性もあり、獣医師さんが加熱肉を推奨していたりします...

あとは猫の体調や好みで判断しましょう。

いくら品質が良い生肉でも、猫が好みでなかったり合わない場合もあります。

  • 肉の鮮度や質が悪い(不自然な飼育や食中毒)
    =健康上の悪影響や下痢や嘔吐をしたり下手すると命に関わる
  • 肉の処理や加工で使用する消毒
    =薬品の匂いが嫌で生肉を拒否
  • 産地や業者
    =同じ家畜の肉でも産地や業者で猫の好みが違う

など。

生肉にしろ加熱肉にしろ、猫に与える生肉はその扱いに注意して品質にこだわります。

品質は高級という意味ではありません。

いろんな産地や業者を試して、猫の好きな体質に合った生肉を探しましょう。

我が家の白猫さんは、鹿肉なら年中食べてくれる業者の鹿肉と、秋冬以外の時期は食べない業者の鹿肉があります。

スーパーの生肉は猫にNG?鶏・牛・鹿の選び方のまとめ

スーパーに売られている生肉を猫に与えるのはいいのですが、鮮度や質に注意しましょう。

いきなり生肉ではなく、様子を見ながら加熱肉から少しずつ与えるといいでしょう。

猫の体調や好みに合わせて、いろんな業者の肉を試してください。

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