猫と考察

【独身・一人暮らしはNG】保護猫の里親になるヤバい条件や厳しい理由

保護猫は独身お断りでヤバイ条件がある

「猫を飼いたい」そう思って、保護猫の里親になろうと考えている方もいるでしょう。

いろんな保護猫団体が里親を募集していますが、保護猫の里親になるためには厳しい条件があります。

よく知られている条件は「一人暮らしの独身男性は里親になれない」というもの。

これ以外に厳しいを超えたけっこうヤバい条件もあって、しかもその条件が公表されていないこともあるようです。

実は知人はペットショップの売れ残りを引き取っていますが、やはり厳しい条件がネックになっていたようで。

保護猫の里親の条件が厳しい理由は、譲渡する側がどうしても慎重にならざるを得ない事情があるからです。

ここでは、保護猫の里親になれる条件や保護猫の里親になれる条件が厳しい理由をみていこう。

保護猫団体によって条件は変わるのですが、よく見る条件からあまり公表されていない条件までまとめました。

一般的な保護猫の条件もお伝えしているので、この記事であなたが保護猫の里親になれるかどうかある程度わかるはず。

保護猫の里親になるのは難しいですが、猫の里親制度に興味のある人は参考にしてください。

保護猫の里親になる厳しい条件

実際に保護猫団体が里親に対して、どのような厳しい条件を定めているのでしょう。

一般的な保護猫の条件から厳しい条件まで見ていきましょう。

保護猫の里親になれる共通の条件

  1. 飼育できる経済力がある
    =学生・未成年は不可
  2. 生活環境の用意
    =猫砂・トイレ・フード・ケージなどの用意
  3. 健康管理ができる
    =定期健診や病気の際に適切な治療が受けられる
  4. 家族の同意がある
  5. トライアウトで自宅の確認
    =飼育環境のチェック
  6. 脱走防止対策をして完全室内で飼う
    =猫の安全の確保・周囲への配慮
  7. 終生飼育すること
    =飼育放棄・再譲渡・遺棄・虐待・展示・動物実験をしない
  8. 8歳以下の小さな子供がいない
    =猫の扱いを知らない子供による猫へのストレスを考慮
  9. ワクチン接種・避妊去勢の手術
    =病気などの予防

保護猫団体によって条件が異なるが、どの団体にも共通していることの多い項目です。

このあたりは里親になれる最低限の条件と言ったところでしょうか。

特に小さな子どもがいることで、里親を諦めてしまう人がいますが、それ以外の条件を見ると特別な条件はなく、生活環境の用意・健康管理・終生飼育などは猫を飼うなら当然のことですね。

子供がいる場合、先住猫がいて猫に慣れている家庭や常時監督が可能な場合は里親になれることがあります。

上記だけでも厳しく感じるかもしれませんが、中にはもっと厳しい条件がある団体もあります。

保護猫の里親になれる厳しい条件

  1. 1人暮らしの男性・独身の男性は不可
    =転職・失業・出張・引っ越しなど生活の変化が多い
  2. 60歳以上75歳未満
    =子猫の譲渡は不可・後見人の同伴と契約書が必要
  3. マイクロチップ・首輪
    =迷子猫の対策
  4. 固定電話がある
    =安易に電話番号が変えられない
  5. 同棲カップルは不可
    =生活環境の変化を考慮
  6. 定期報告できる
    =定期定に写真などで保護主に成長報告
  7. 不定期訪問ができる
    =確認のためアポなしで自宅訪問
  8. 里親の引き取りの範囲
    =近郊のみ・保護施設から20km以内など
  9. 留守番の時間指定を守れる
    (特に子猫)
    =4時間や6時間未満
  10. 指定されたフードを与える
    =健康維持のため良質なフードの指定や定期購入が必須
  11. ペット保険加入
    =万が一の事態に備える
  12. 保護猫にかかった費用の支払い(譲渡時)
    =主にワクチンや不妊去勢手術など5万円程度

1人暮らしの男性や独身男性は、転勤、転職、引っ越しなど生活スタイルの変化、単身者の不測の事態(突然死や失業)などを懸念して、厳しい条件となっています。

男性への条件が厳しいのは、里親になったものの、再び保健所に戻されたケースが多いからのようです。

たとえ転勤や出張などがなくても、男性というだけで断られることが多く、一人暮らしの女性も里親になれないという、厳しい条件を定めている所があります。

1人暮らしの男性や独身男性は、里親になれない厳しい条件としてお伝えしていますが、この条件を定めている保護猫団体は案外多い。

1人暮らしや独身男性の条件は、特別厳しい条件というより、当たり前のように定められている気がします。

同棲カップルも一人暮らしと同じように、別れたりして生活スタイルが変わりやすいという理由からです。

今や離婚率は3割、3人に一人の割合で離婚するので、同棲カップルも夫婦もあまり大差がない気が・・

気になったのは、不定期訪問やペット保険の加入。

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嘘をついて良い生活環境を装うこともできるので、気持ちはわからなくもないですが、事前連絡なしで家庭訪問って怖い。

ペットショップで引き取る場合も保険加入が必須になっていることがありますが、動物の保険は人間とは違うのでいろいろと思うところはあります。

ワクチン接種もそう。

厳しい条件には挙げていないですが、先住猫がいる場合は肥満のように健康管理がされていない場合は断られることもあるそう。

保護猫を引き取るのに必要な項目

保護猫の里親になる条件をクリアしたら、必要な提出書類があります。

この提出書類で保護猫の里親になることを断念する方も少なくないです。

  1. 世帯主の収入証明
    (源泉徴収書や預金残高証明)
  2. 勤務先の確認
  3. 本人確認証
  4. 家族全員の顔写真、または顔合わせ
  5. ワクチンや去勢不妊手術の証明書提出
  6. ペット可の賃貸は許可証

しっかり管理してくれるならいいけど、収入や家族の顔写真といった個人情報まで提出するのは気が引けますね・・

保護団体の中には怪しい団体もあるので、自分の個人情報を悪用されるリスクもあります。

保護猫団体もいろんな人が参入していますからね・・

里親になってから提出するものや、猫が問題なく過ごせているかの確認訪問があることに驚かれた人もいるでしょう。

ちなみに上記の条件も全て受け入れても「独身男性」や「一人暮らし」だと断られるケースがあります。

どこまでも、一人暮らしや独身に厳しい・・

これらの書類を用意するだけでも大変に感じるかもしれませんが、それだけ保護猫を迎えるには覚悟が必要です。

補足として、保護猫の団体が国の助成金を受けている場合は、里親の条件が厳しくなることもあって、これは保護猫団体が決めてるのではなく、国が定めた条件に沿わないと助成金がおりないためです。

保護猫の里親の条件が厳しい理由

なぜここまで保護猫の里親になる条件が厳しいのでしょう。

端的にいうと、虐待や飼育放棄などの保護猫になった原因が里親の条件となっているためです。

猫の飼育に理解や知識があって悪質な人間がいなければ、保護猫の里親になる条件はここまで厳しいものにはならない

条件が厳しい具体的な理由は3つ。

  1. 虐待されていた猫がほとんどだから
  2. 里親詐欺が行われているから
  3. 里親によって猫が嫌な思いをしてしまうから

これらは男性が多いというデータもあり、独身男性や一人暮らしの男性に対する条件は厳しくなっています。

保護された猫たちは、捨てられてしまったり、虐待されてしまったりと肉体的・精神的に辛い思いをしました。

そんな猫たちに二度と辛い思いをしてほしくないと強く願うからこそ、里親になれる条件が厳しいのです。

我が子を新しい家に送るわけだから厳しくする気持ちはわかります。

虐待されていた猫がほとんど

保護された猫は、虐待されていた過去のあることが多いです。

多頭飼育崩壊もそう。

そのため里親になれるかを審査する保護主側は、敏感になっているのかも。

保護猫が里親に虐待がされないことはもちろん、「飼育放棄されないか?」ということも見ています。

一度辛い目にあっている猫を二度と辛い目にあわせないためにも、各保護団体は里親になりたい人を慎重に選んでいるということです。

里親詐欺が行われている

里親の条件が厳しくなる理由として、里親詐欺も挙げられます。

残念ながら、保護猫を「引き取るふりをした詐欺」が起こっています。

たとえば、

  • 飼い猫として引き取ると聞いていたのに、猫カフェで働かせていた
  • 里親になると言いながら、転売していた
  • 無断で誰かに譲渡し、飼育料を請求していた
  • 猫好きのフリをして虐待するために引き取る

こういった悪質な里親詐欺が後をたたず、動物虐待は度々ニュースで取り上げられていますね。

そういえばニュースを見ても、男性が目立つかも・・

里親による虐待だけでなく、地域猫や野良猫への残虐な事件があります。

保護猫の団体は、里親詐欺から猫を守るために保護団体は里親に厳しい条件を設け、猫が幸せになれる人かどうかを厳しく審査する必要があります。

里親によって猫が嫌な思いをさせない

里親の条件が厳しい理由の3つ目は、猫が嫌な思いをしないためです。

一度は里親に引き取られたものの、猫がまた保護団体に戻ってきてしまうこともあります。

保護猫の里親になれる条件をクリアしても、

  • 飼いきれなくなってしまった
  • 猫が懐かない
  • 病気で飼えなくなった

などの理由で猫にまた辛い思いをさせてしまうことも。

こうした思いを猫にさせないよう、あらゆるリスクを最小限にするために里親の条件や審査は厳しいのは当然かもしれません。

猫を飼う上で家が多いと思いますが、とくに保護された野良猫は、家の中での生活が適さない場合があります。
外での生活が長く、いきなり強制的に家の中で生活することでストレスがたまって病気になることもあります。
家で飼う方が長生きではありますが、猫からすれば短命であっても外で生活したい猫もいます。
強制的に家の中で飼おうとせず、少しずつ家での生活に慣れさせたり、散歩をするなど、猫を飼うならそのあたりは見極めましょう。

保健所の猫引き取りの条件も同じく厳しい

保護団体の里親条件が厳しいとわかり、保健所の猫引き取りを考える人もいるでしょう。

しかし、保健所も猫を引き取れる条件が厳しいと思っておきましょう。

保健所にも引き取れる環境かの審査があります。

行政によって基準は異なりますが、

  • 年齢
  • 家族全員の同意を得られている
  • 適正、終生飼養できる人
  • ペットを飼える住居に住んでいる
  • 訪問調査や飼育環境の確認

上記のような条件を満たす必要があります。

また保健所などの自治体は譲渡後も追跡して調査をしています。

保健所だから簡単に引き取れるとは思わず、保護猫を引き取る条件は厳しいのだと知っておきましょう。

ペットショップの売れ残りを引き取りたい場合

とくに一人暮らしや独身の男性や女性は、保護猫の里親になる条件が厳しいので、ペットショップの引き取りたい方もいるかと思います。

  • ペットショップ主催の譲渡会
  • 売れ残りの猫を購入

ペットショップの売れ残りを引き取るなら、ペットショップ主催の譲渡会や、売れ残りの猫を引き取っている保護猫団体の譲渡会に参加しましょう。

ペットショップのホームページに書かれていることもあります。

知人の場合は、ペットショップの売れ残りを購入して引き取りました。

購入といっても相場の1~2割程度の値段です。

保護猫の里親になる費用よりも安いかもしれません。

ペットショップの売れ残りでも、普通に購入するのと同じ流れなので、特に厳しい条件はないです。

ペットショップの売れ残りを引き取る以外に、個人で保護猫活動をやっているところだと、まだ条件は優しいかと。

現在住んでいる地域にも個人で活動されている方がいて、今のところ独身や一人暮らしの男性(女性)でも譲渡が可能でした。

保護猫の里親の厳しい条件と理由のまとめ

保護猫の里親になるためには、多くの厳しい条件をクリアしなければいけません。

あらゆるリスクを考慮して、里親の条件が厳しくなっていますが、どの保護猫団体からも断られたという方も少なくないでしょう。

特に一人暮らしの男性や小さな子供がいる家庭は、いくら猫を飼える環境があっても難しくなります。

保護猫の里親になれなくても、保健所やペットの売れ残りを引き取るといった方法もあります。

どの手段にしても保護猫や売れ残りの猫を引き取るのは覚悟が必要です。

条件が厳しくても、「本当に引き取ってもいいのか」ということをよく考えましょう。

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