観葉植物は猫にとって危険なものもあります。
何が安全で危険なのか、人によって意見が違ったり、よくわからないですよね。
そうなると、別に観葉植物を置かなくてもいい、と思ってしまいます。
ですが、猫も自然とのかかわりが重要です。
ここでは猫に安全な観葉植物やハーブをご紹介します。
猫に観葉植物は大切
犬なら外に散歩で出るので、自然と触れ合うことがありますが、飼われている猫は基本的に家の中にずっと一生涯います。
自然に飢えている猫も多く、自然と触れ合う上で、観葉植物はとても手軽です。
もちろん、観葉植物の管理には注意が必要ですが、観葉植物の傍で寝たり匂いをかいだり、興味を持つ猫も多いです。
また、観葉植物には空気をキレイにするといった研究もあるので、猫のリラックスだけでなく、私たち人間にもメリットが大きいのです。
オススメの猫にも安全な観葉植物
猫に安全な観葉植物はいくつかありますが、その中でもオススメはアレカヤシという植物です。
安全なものというと洗剤もご注意ください。
アレカヤシとは?
和名:黄金竹椰子(コガネタケヤシ)
学名:Dypsis lutescens
英名:Areca palm
花言葉:勝利・成功・元気
アレカヤシはヤシ科の中でも、見た目が華やかで南国感が強い植物です。
ホテルやレストランなどで一度は目にしたことがある植物で、自宅やオフィスにおいてあると栄えます。
原産地はマダガスカルやアフリカなどの亜熱帯で、耐暑性が強く耐寒性は弱いです。
初心者でも育てやすく、室内で育てる場合、レースカーテン越しに日光が入る所で、程よい日光をキープすると元気に成長します。
直射日光やエアコンの風には注意が必要です。
NASAの研究
アレカヤシはアメリカ航空宇宙局NASAの研究で、空気をキレイにする植物としてリストに載っています。
その研究期間は25年にも及び、空気洗浄効果が高い植物をエコ・プラントと名付けました。
NASAの研究は、観葉植物をベンゼン・ホルムアルデヒド・トリクロロエチレンなどと密閉容器一緒に24時間入れるというものです。
ベンゼン
染料・合成洗剤・合成ゴム・タバコ・排気ガス・プラスチック樹脂
ホルムアルデヒド
防腐剤・殺虫剤・接着剤・界面活性剤
トリクロロエチレン
代表的な地下水汚染物質
金属や機械部品の洗浄剤として非常に多用されている
アレカヤシはホルムアルデヒドやキシレン&トルエンに効果があったという結果です。
※キシレン&トルエン・・接着剤や塗料のうすめ液などに使用されるシンナーの主成分として用いられる(油性のペンキ、 ニス・ラッカー、マニキュアなど)
ホルムアルデヒドやキシレン&トルエンは、シックハウス症候群の原因物質です。
NASAの実験で、アレカヤシは空気中のホルムアルデヒドとキシレン&トルエンを除去すると確認されています。
NASAの研究によると、アレカヤシの高さ1.8mのもので24時間で1リットルの水分を蒸発するそうです。
空気をキレイにする方法
植物が空気をキレイにするメカニズムは、分解と吸収です。
有毒ガスを含む空気を約30%は葉、残りの約70%は根に取り入れ、根の周りにいる微生物が分解し吸収します。
植物がごく自然に行っている光合成や呼吸が空気洗浄となっているということです。
観葉植物が不安ならハーブ
わが家では観葉植物は今は置いていません。
というか、育てていたのですが、枯れてしまい、それ以降はほぼハーブを育てています。
ハーブの中には猫が食べてもいいものもあり、ハーブも観葉植物と同じような効果が期待できます。
猫にハーブを与える場合、
- 生のハーブを育てる
- ハーブティーを飲ませる
- ドライハーブを食べさせる
などがあります。
観葉植物のかわりにハーブを使うなら、家庭菜園として育てるといいです。
ハーブのメリット
ハーブは害虫にも強く、初心者でも育てやすいです。
レモンバーム
和名:セイヨウヤマハッカ
学術名:Melissa officinalis
ミントの一種でシソ科の多年草です。
多年草とは季節が変わっても枯れることがない植物のことです。
基本的に冬でも葉が枯れません。
レモンバームはストレスやイライラや不安などを鎮めて心を落ち着かせてくれます
ほのおかにレモンの香りがして、シソ科なのでその見た目はシソ(大葉)に似ています。
バジル
和名:メボウキ
学術名:Ocimum basilicum
料理向けのハーブとしてよく知られています。
消化を促進し、副腎皮質を活性化します。
栄養素はB-カロテンという抗酸化作用が強い成分や、ビタミンEが豊富です。
そのほか、鉄やマグネシウムといったミネラルも含まれています。
バジルの葉には強い殺菌力があり、蚊よけや寄生虫の駆除にも役立ちます。
チャービル
和名:ウイキョウゼリ
学術名:Anthriscus cerefolium
チャービルはせり科に属するパセリの仲間です。
チャービルの葉にはビタミンB群やビタミンCなどが含まれています。
ヨーロッパでは浄化するハーブとされていて、デトックスに良く、体内にたまった老廃物を排出しむくみも解消できます。
バジルやチャービルなら、スーパーマーケットにも売っているので手に入れやすいです。
スーパーに売っているハーブが新鮮でなかったり、茎が細くて弱りきっている場合もあるので、鮮度が良いものが手に入りにくいのが難点です。
水耕栽培がオススメ
わが家は観葉植物ですら枯らしてしまうくらいなので、植物を育てるのは苦手です
鉢植えに土を入れて肥料を加えて育てる・・というのはやめて、ハーブを水耕栽培をしています。
たとえばバジルをスーパーで買ってきたら、根っこを少し切って水道水をコップに入れて育てるだけ。
わが家では、今はチャービルとバジルの水耕栽培をしています。
リビングの机の上に置いているのですが、我が家の白猫さんはたまにフェンネルを噛んだり、ハーブの匂いをかぎにきたりしています。
特別好きな感じはしないのですが、我が家の白猫さんは嫌いではなさそうなので、我が家はバジルとフェンネルが中心です。
猫の好みがあるので、バジルの匂いが嫌いな猫もいると思います。
どんな香りが好きなのか、猫をよく観察してくださいね。
猫にオススメの安全な観葉植物とハーブのまとめ
猫に安全でオススメな観葉植物はアレカヤシです。
今の時期にピッタリです。
観葉植物以外なら、ハーブもオススメ♪