猫の熱中症対策はクーラーで室内の温度を下げて、水分補給が重要です。
しかし、水をカブカブ取らせればいいというものではありません。
熱中症予防にあまりクーラーを使いたくない方や、クーラーが苦手な猫もいますよね。
ここでは猫の熱中症の予防方法や、クーラー以外の対処法があるので参考にしてくださいね。
熱中症になりやすい猫やなりにくい猫についてもご紹介します。
猫の熱中症の予防にクーラーは必須
犬猫の熱中症は室内で起こることが多く、室内(リビング)では40%以上、状況としては家族もいたというのが60%以上というデータがあります。
人も室内での発生率が40%で、寝室など長時間いる場所でなりやすいです。
人だと最高気温25度を超えると熱中症の患者が発生し、30度を超えると熱中症での死亡者が増え始めるそうです。
とくに湿度が65%を超えると要注意で、熱中症のリスクが高くなります。
部屋のクーラーの目安は室温28度。
湿度は40%~60%が目安です。
室温が28度を超えると熱中症になりやすくなるため、クーラーを活用しましょう。
エアコンが苦手だったり、電気代などを気にしてクーラーを付けたくないという方もいるかと思います。
私もそうなのですが、クーラー苦手です。
わが家の白猫さんも扇風機の風やクーラーはあまり好きではありません。
私も白猫さんも室温30度を超えてもクーラーなしで平気なくらいです(;^ω^)
しかし、猫も人も元気そうに見えても体調不良になってからクーラーをつけても遅いです。
とくに猫はあっという間に死んでしまうこともあります。
たとえクーラーが苦手でも、室温が28度になるよう、クーラーをぜひ活用してください。
猫の熱中症や症状とは?
猫の熱中症の症状やなりやすい猫の特徴があります。
熱中症の症状はわかりにくいので、普段と少しでも違うと感じたら病院へ連れていきましょう。
熱中症とは体の体温が調節できない状態です。
熱中症とは?猫の症状
熱中症の初期症状は動かない、嘔吐や下痢、痙攣、などがあります。
口呼吸をしている猫は結構重症です・・
動かない猫は、身体を触って体温がいつもよりも熱くないか、元気があるかを確認しましょう。
ふらつき、脱水などによるヨダレや、速い呼吸などは中期~の症状なので、いつもと様子がちがう場合はすぐに病院へ連れていきましょう。
猫の脱水は首の皮膚をつまんで、正常な猫はすぐに戻りますが、時間がかかる場合は脱水しています。
(皮膚テント・ツルゴールテスト)
応急処置
- 風通しのいい場所へ連れていく
=エアコンや扇風機の風は直接あてない - 体温を下げる
=氷などで急に冷やさず、濡れタオルを床に敷いて猫を寝かせる - 病院へ連れていく
=家でできる処置をしつつ病院へ連れていく
猫が何か水分がとれそうなら、常温のものを少し飲ませます。
ちゅーるとかなんでもいいので、ゆっくり与えましょう。
とにかく水分を取らせようと飲ませすぎたり、無理やり飲ませないように注意してくださいね。
処置をして猫が元気になったとしても、必ず病院へ連れていってください。
たとえ軽い症状だとしても、念のため病院へ連れていきましょう。
熱中症は時間がたってから死亡するケースがあります。
熱中症になりやすい猫
猫は熱中症になりやすい傾向です。
人間は汗をかいて体温を下げ、水分をしっかりとるということができます。
しかし、猫はほとんど汗をかかず、水もあまりとりません。
高齢の猫や、心臓病・腎臓病・気管支炎などの慢性疾患の猫は、体の調節機能が衰えているため熱中症になりやすいです。
他にも、ペルシャやエキゾチックショートヘアのような短頭種は鼻腔が狭く熱がこもりやすい、ノルウェージャンフォレストキャットのような長毛種や寒い地域の猫は熱中症になりやすいです。
熱中症になりにくい猫
熱中症になりやすい猫となりにくい猫もいます。
基本的に健康であれば熱中症になりにくいです。
なぜなら、健康体ならホメオスタシス(恒常性)という、環境の変化があっても体を正常(同じ状態)に保つ機能があるからです。
どんな状況でも身体が調節してくれるので、自己治癒力が高いんですよね。
これは熱中症だけでなく、病気になりにくい猫です。
熱中症なら気温が高くても体温を調節できるため、熱中症の症状が出ません。
猫の熱中症の予防方法
猫の熱中症の予防方法はいくつかあります。
ドライフードだけを与えない
ドライフードは水分が10%なので、ドライフードのみを猫に与えていると脱水になりやすいです。
血液検査では正常でも隠れ脱水の場合があります。
ドライフードよりも缶詰を与えたり、新鮮な食材(きゅうりや肉)を食べさせるのがオススメです。
野菜系は食べてくれないと思いますが・・(;^^)
また、水を与えればいいというわけではなく、なるべく食材から水分を取るようにしましょう。
缶詰が苦手な猫は、フリーズドライなんかはオススメ♪
フリーズドライをふやかした水を与えてもいいですね。
ママクックは菌が繁殖しないよう検査されているので安心です♪
↓フリーズドライのキャットフードもあります。
水でふやかして与えるタイプなので、ドライフードを水でふやかすよりも自然に水分が摂取できます。
>>フィーラインナチュラル(猫用)チキン&ラム フリーズドライ
過剰に毛をカットにしない
軽くすくくらいならいいですが、毛をかりあげて短くしてしまうとかえって熱中症になりやすくなります。
髪の毛を坊主にして、猛暑日の日中に外に出るとよくわかりますw
ライオンみたいな、サマーカットとかかわいいですけどね。
クーラーで室内を調節する
気温が熱いとそれがストレスとなり、ホメオスタシスが乱れる原因になります。
熱中症になりにくい猫だとしても、猛暑日はクーラーを使用するのが賢明です。
私も白猫さんもクーラーが得意ではないですが、白猫さんはクーラーをつけた部屋でしっかりくつろぎます。
しかし、リビングと隣の部屋(エアコンなし)を行き来するので、やはりクーラーはそこまで好きではなさそうです。
たとえクーラーをつけたとしても、猫が自由に温度調節をできるように、クーラーの部屋だけに閉じ込めることはしないようにしましょう。
わが家でもクーラーの部屋とクーラーなしの部屋が好きに移動できるようにしています。
猫がクーラーが苦手な場合の対処方法
クーラーが苦手な場合でもクーラーをつけるのがいいですが、つけられない場合は、窓を開けてしっかり喚起をして、暑さ対策グッズを完備しましょう。
大理石やプレート
クーラーを使わない場合は、大理石やアルミのプレートを活用しましょう。
猫がくつろぐ場所に数カ所設置しておくといいです。
とくに大理石はオススメですが、1枚が小さくて高価です・・
クーラーの電気代に比べたら安いのでケチらずに数枚の購入をオススメします。
ひんやりマットは安いですが、中にゼリー(ジェル)のようなものが入っていて避けた方がいいです。
猫がかじる可能性があり危険です。
冷風機
扇風機よりも冷風機は涼しいです。
水をタンクに入れたり、保冷材のようなものを入れて、冷たい風を送ってくれます。
清潔に保つためにタンクを洗うのですがそれが面倒な場合は、保冷剤が使える冷風機は手入れが楽です。
(保冷剤をかじられないように注意してください)
サーキュレーターを回して空気を循環させるのもいいですね。
クーラーが苦手な猫の熱中症の対策のまとめ
クーラーが苦手でも熱中症になってからでは遅いので、室温や湿度が高い場合は使用しましょう。
クーラーを使わない場合は、喚起をして、大理石ボードや冷風機、サーキュレータで対策しましょう。