猫と食事

栄養素に注目♪猫に鱈が良い理由

猫にメリットがある鱈の栄養

鱈の旬は冬ですが年中出回っていて手に入れやすい食材の一つです。

鱈を猫に与えている方は多いのではないでしょうか。

ここでは鱈の栄養素やどんなメリットがあるのか、薬膳的な意味もご紹介します。

猫に鱈を与えるメリット

日本近海で見られる鱈は主に、まだら、すけとうだら、こまいの3種類があります。

一般的に鱈と言われる魚の種類は「まだら」を意味します。

猫が鱈を食べるメリットは沢山あります。

それは後述している栄養素による恩恵が受けられる部分もありますが、

良質なたんぱく質やオメガ3などの栄養を摂取することができる
ダイエットや糖尿病などの猫に優しい食材
アレルギーを起こしにくい

などのメリットがあります。

普段からキャットフードを与えている場合、新鮮な食材という意味で鱈を猫が食べることで良質なたんぱく質が得られます。

鱈は深海で泳ぎ餌をたくさん食べるわりには運動をあまりしません。

そのため鱈は食べた分だけ大きくなり、筋肉の中に脂肪がほとんど無く、水分が多いのが特徴の魚です。

脂質の含有量が1%以下と非常に少なく、魚の中で最も低く、ダイエットが必要な猫に向いています。

低脂質の魚といえば、代表的なのが鱈ですがカツオも定番です。

またアレルギーの猫も、鱈はアレルギーを起こしにくいので食べやすい食材です。

鱈の栄養素と薬膳の意味

普段から我が家では肉中心の手作り食が主なのですが、その肉には足りない栄養素補うことができます。

オメガ3脂肪酸

鱈は魚なのでオメガ3(必須脂肪酸)が摂取できます。

オメガ3といえばイワシなどの青魚は豊富ですが、鱈にも含まれています。

キャットフードや手作り食でも不足しやすいので、オメガ3が摂取できるのは魚の大きなメリットの一つです。

ビタミンB12

鱈の大きな特徴として、水溶性のビタミンB12が多く含まれています。

疲労回復や正常な赤血球に必要な栄養素です。

人でいうと、食事摂取基準は18歳以上は男女で1日2.4μgですが、鱈100gの摂取で推奨量の約半分が摂取できます。

こうやってみても、かなり豊富な含有量であることは間違いないですね。

ビタミンB群は鱈だけでなく、ブリも多く含まれているのでオススメです。

またビタミンの働きを助けるミネラル豊富に含まれています。

ビタミンD

鱈にはビタミンDも含まれ、とくに手作り食は不足しやすい栄養素です。

鱈100g中に1.0μgのビタミンDが含まれています。

このビタミンDは骨や歯の形成に必要な栄養素です。

鱈といった魚類だけでなく、キノコ類に多く含まれます。

わが家では手作り食にキノコ類をほとんど使わないので魚でビタミンDを補っている形です。

ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける働きがあるため、手作り食ならカルシウムと一緒に摂取したい栄養素です。

薬膳

鱈は薬膳的には「気(き)」「血(けつ)」を補うとされます。

猫の胃腸が弱かったり、体調を崩しやすいといった「疲労タイプ」を意味します。

そして、血の巡りが悪い場合を指します。

鱈は冬が旬なだけあって、薬膳的に寒さに弱く冬に調子を崩しやすい猫にもに向いている食材です。

鱈を猫に与える注意点

人の食べ物を猫に与える場合は味付けをしないことや、食材の組み合わせに気を付けたいところですが、それ以外に注意する点があります。

骨に注意

鰻のように小骨が多いことはないですが、鱈にも骨があるので、必ず取り除きましょう。

大きめの骨ならわかりやすいですが、小骨も意外とあるのでしっかりとってください。

寄生虫

魚には寄生虫や食中毒のリスクがあります。

寄生虫はアニキサスがありますが、増えているようですね。

アニキサスは魚の内臓に寄生し、魚の鮮度が落ちてくると筋肉部位に移動します。

寄生した魚を食べると激しい痛みや嘔吐の症状が出ます。

内臓を食べなければ寄生虫の心配はいらないかと思えば、筋肉(刺身)にもついている場合があるので注意しましょう。

アニキサスは加熱でほぼ死滅するので、必ず加熱しましょう。

深海魚の特有の臭い

鱈は深海魚特有の臭いがあり、それが苦手な猫もいます。

茹でるとボソボソというかパサパサな感じになるので、触感もいまいちかもしれません。

わが家の白猫さんは、最初は鱈をまったく食べなかったのですが、何度が与えるうちに食べてくれるようになりました。

今では鱈は好きな魚の一つです。

鱈は腎臓病の猫にもおすすめ

そこまでタンパク質も高くないため、腎臓病の猫にも優し食材です。

ビタミンやミネラルが含まれ、猫が体内で合成できない必須アミノ酸も全て含まれています。

鱈を加熱することで消化しやすくなるので、高齢な猫にもおすすめの食材です。

他にも病気で療養中の猫の回復食としても使える食材です。

喉を詰まらせないように、加熱したら鱈の身をしっかりほぐして与えてくださいね。

ねこはある程度のかたまりでも食べられますが、その後に吐いてしまうことがあります。

わが家の白猫さんも大きめの塊であまりほぐさずに鱈の身をあげたところ、数時間後に吐いてしまったことがあります。

ある程度ほぐしてから与えるようにしてくださいね。

鱈を猫に与えるメリットのまとめ

鱈はどんな猫にも向いている食材です。

アレルギーの猫、高齢の猫、療養中の猫など、好みさえ合えば安心して食べられます。

必ず加熱して寄生虫や食中毒には注意してくださいね。

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