猫と考察

猫の散歩は必要!?デメリットとメリット

猫の散歩のデメリットと効果

一般的に「犬は散歩が必要、猫は散歩が不要」と考えられていますが、その捉え方は正しいのでしょうか。

現在ではyoutubeでも「猫の散歩動画」が話題を集めていますが、実際の所猫にとって「散歩」は必要なのでしょうか。

我が家の白猫さんは散歩はしていませんが、一緒に外に出ることはあります。

猫の散歩はデメリットだけでなく、メリットもあるからです。

普通は散歩をさせると健康維持などの効果がありますが、猫にとってはデメリットとなるケースも存在します。

ここでは猫の散歩の必要性や猫に散歩をさせるデメリットについて紹介します。

危険?猫の散歩は必要ないのか?

一般的に猫は犬とは違い散歩が必要ないとされています。

それはやはりデメリットがあるからです。

外で飼われれている猫よりも、室内で飼われている猫のほうが約5年長生きするというデータはよく知られているのではないでしょうか。

また、外の生活を知らない猫にとっては、たとえ散歩であってもデメリットの影響は強いかもしれません。

たとえば、猫の嗅覚が鈍っていたら、外に出た際に毒物を食べてしまうリスクも考えられます。

しかし、逆に室内でも飼い主の化粧品など化学物質の中毒のリスクがあるので、外だから危険で室内だから安全とは言い切れません。

安全性の観点から、猫を外で放し飼いにしたり、散歩であっても外に出すこと自体をよく思わない方も当然います。

ですが、動物本来の生活を見ると、外に出ないことの方が不自然で散歩の必要性もないとは言えません。

猫が外にでることのメリットもあります。

散歩のデメリットは後述していますが、ぶっちゃけどのデメリットも自然の中で暮らしている猫にとっては当たり前のことです。

どれも特別なデメリットではありません。

我が家の白猫さんは散歩はそこまで重要視していませんが、庭やベランダに出ることはあります。

外の空気を吸ったり触れるというのは必要というか良い面があるので、猫の気分に合わせています。

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猫の散歩のデメリット

具体的に猫の散歩にはどんなデメリットがあるのか、みていきましょう。

散歩のデメリット①ノミやダニ

散歩のために外出して草むらなどに入ると、ノミやダニが猫に付着することがあります。

そのまま猫の身体で繁殖してしまったり室内に持ち込んだりしてしまうと、猫だけでなく人間にも被害が及んでしまうことがあります。

ノミやダニのアレルギーを持っている人間にとっては、かなりの苦痛を強いられることになります。

一度屋内に持ち込んで布団やソファーなどに付着してしまうと、家具のクリーニングも必要になります。

ノミやダニも移動することができるので、衣類や寝具に移動してしまった際には、飼い主にとっては地獄のような環境になってしまうかもしれません。

アレルギーがある方は猫を散歩に連れて行くのは控えたほうが良いかもしれません。

水で身体を洗うことができる猫であれば家に入る前に身体を洗浄することができるのであまり問題ないのですが、この部分に関しては犬とは異なり水は嫌がる傾向にあります。

どうしても散歩に連れていきたい場合には帰宅前にブラッシング等を施すように心がけましょう。

動物病院でノミやフィラリアの駆虫薬を処方してもらえますが、これは治療薬(駆虫)なので安易に使用をせず副作用をよく考えてくださいね。

散歩のデメリット②怪我

猫を散歩に連れ出すと、ケガをしてしまうこともあります。

屋内で飼われている猫にとっては、外にあるほぼすべての物が初体験であり、びっくりしたり異常なほどの興味を示したりすることがあります。

それが電柱や縁石などの人工物であればあまり問題ないですが、ゴミや破損物などの危険な物に対して興味を持ってしまうと、怪我などのリスクが高まります。

怪我をした帰り道に泥や砂などで二次的な感染症を起こしてしまうこともあります。

人間と同じように、傷口が汚れてしまうのは猫にとっても衛生上良くはありません。
猫は生身で歩いているので感染症などのリスクも格段に上がってしまいます。

散歩のデメリット③慣れない環境でパニックを起こす

これまで屋内で飼育されていた猫の場合には、慣れない屋外の環境に対して動揺したりパニックになったりしてしまうことがあります。

リードなどを装着していても、人間の手を振りほどいて逃げてしまうこともあるので注意が必要です。

特に、車や電車などの大きなものや早く動く物に対しては過剰に反応してしまう可能性があります。

本来、猫は落ち着いた住処を好む生き物なので、自分より大きい物や大きな音を出すもの・速く動く物に対しては本能的に敵として認識し、警戒してしまうのです。

散歩ルートを設定する際には最低限、車・電車・バイクの通らない歩道や河川敷などを検討するようにしましょう。

散歩のデメリット④天敵となる生き物に反応する

猫を散歩させると屋外にいるたくさんの動物に対して天敵と認識して反応してしまう可能性があります。

こちらも本能的な部分ではありますが、身近な動物に対しても反応してしまうので注意が必要です。

以下に猫が天敵として認識しやすい動物です。

カラス

成長した猫であれば抵抗することができるので大丈夫ですが、子猫やサイズの小さい猫の場合にはカラスに捕食されてしまうことがあります。

猫の場合には威嚇することもあります。
人間も宇宙人がいたら興味を示すのと同じで、普段見かけない動物がいると攻撃対象になってしまう可能性があります。

ヘビ

ヘビは肉食で他の動物を捕食して生活しています。
市街地で見かけることは少ないですが、河川敷ほどの自然があればほぼ確実に生息しています。
毒ヘビの場合は大人の猫でも勝てないことがあるので、すぐに離れるようにしましょう。

我が家の白猫さんは、ベランダでクモとはヤモリを食べました・・(;^^)

散歩のデメリット⑤脱走

これはデメリットというより注意点かもしれませんが、猫が散歩に慣れると外に出たがることが増えます。

これ自体は問題ないのですが、外に出たい欲求が強いと、すきを狙って脱走する可能性があります。

家の中で猫を飼うことは、外よりも安全性が高いメリットがあります。

しかし、猫が散歩で外に出ることで、脱走してしまうリスクが高くなることもデメリットと言えるでしょう。

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猫を散歩させるメリットは健康

猫の散歩のメリットは、猫が自然に触れることで健康へのメリットがあります。

家の中でずっといると退屈でストレスになっったり、自然に触れないのは猫にとって不自然です。

ずっと室内でいると植物や自然に飢えている猫が多いのです。

自然に触れることで五感が刺激され、猫の散歩によって得られるメリットも大きいです。
たとえばアーシングという健康法があります。

電磁波の影響については賛否あるのですが、足で土に触れることで放電するというものです。

人間にも効果があり、体内の電気のバランスを保ち、血液の流れが良くなることもわかいます。

家の中にはスマホや電子レンジなど、あらゆる電化製品が沢山あり、常に電磁波の影響を受けている状態です。

Wi-Fiなんてあちこちに飛んでいますからね。

体内に帯電した電気が血流を悪くしたり、活性酸素を作ったりと悪影響を与えてしまうのです。

そう考えると、完全室内飼いの猫だからこそ外に出るということが必要かもしれません。

アーシングを無視しても、自然に触れることは猫のリフレッシュになるでしょう。

安全に猫の散歩をするために

猫を外に出したり、散歩する際の注意点を抑えておきましょう。

特に脱走やパニックには要注意です。

ハーネスは必須

本来はハーネスなしが良いけど難しいですからね。

首輪は首を絞めつけたり、負担になって危険なのでNGです。

猫の胴体に取り付けるハーネスを使用しましょう。

ベランダや庭で十分

猫の散歩は庭で十分です。

公園やドッグランのように、猫をどこかに連れていくのは難しい面もあります。

室内に慣れてしまっている猫を、無理やり外に連れ出すのはやめましょう。

あくまでも外に興味を持っている猫や、外に出ても大丈夫かどうかは見極めてくださいね。

脱走できない柵があれば、庭やベランダに猫が外に出るよう誘導してもいいでしょう。

外を警戒する猫、ハーネスができない猫、脱走の不安がある猫などは、猫を抱っこして一緒に外へ出てみて反応を見てみましょう。

除草剤や猫に危険な植物などがないベランダや庭なら安心です。

パニックにご用心

動物の心を常に把握することはできません。

「うちの子は大丈夫」と思っていても、何かの拍子でパニックを起こしてしまうこともあります。

散歩が好きだったり、外が平気な猫でも常に油断は禁物です。

猫の散歩のデメリットのまとめ

猫は外で生活しているわけで、家の中に生涯閉じ込めることが本当に良いことなのかというのは疑問です。

動物本来の生活ってけっこう重要です。

しかし、猫を散歩をさせなければいけないとか、猫が不健康になるということではありません。

散歩に向いている猫なら健康維持になるでしょうし、我が家の猫のように怖がってしまう場合は無理に連れ出せばストレスになってしまいます。

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